『適応障害』になり会社をずっと休んでます。第1回
身体の変調は突然やってきた!
やっとこの病気について話せるようになってきました。
私は今まで、鬱だとかそう言う類の病気は「気持ちの問題なんだよ。やる気が無いだけ」そう思ってました。最近のLGBTについても「普通じゃ無いよ。本来の姿から逃げたいだけの弱いやつ」なんて偏見の塊のような考えでした。
そんな私はストレスと言うものに強い人間なんだとずっと思っていました。ストレスなんて物は自分で発散するように人はできている。できないやつがダメなんだと。
しかしそれは間違っていました。
気持ちと脳と身体は全てバランスをとろうとしているんだと始めて知った気がします。
会社での失敗から全ては狂い出した
ちょっとしたミスでした。しかしそれについては責任を取らないといけません。自ら「全ては自分の責任です。処分は私が全て受けます」そうお願いしました。しかし会社の判断は責任者の私だけでなくその下の人間にまで及びました。
私の部下には定年寸前の人や子供が産まれたばかりの人などもいました。退職金が減になってしまうでしょう。また子供が産まれたばかりの人は昇格したばかりでの降格でした。昇格した時に大変喜んでいたのに数ヶ月の降格です。
私は自分が決めてやった事なので、なんとか私自身だけの処分でとお願いしましたが受けてはもらえませんでした。
その帰りの電車の中での出来事です。
私はみんなに「ほんとうに申し訳ない」と連絡を入れました。みんな「仕方ないですよ。みんなでやった事だし。気にしないでください」と言ってくれました。
降りる駅の少し手前まで行くと身体に異変が始まりました。それは今までにない量の汗が流れ始めたんです。
私は電車を降りて近くの喫茶店に入り休むことにしたのですが、汗は止まりません。すぐにテーブルにポタポタと落ち始めました。アイスティーを頼み2時間くらい休んでいたでしょうか。店員さんも「大丈夫ですか?」とおしぼりを2度も持って来てくれました。
やっと落ち着いて電車に乗ることができました。
家に着いてからさらに異変が。
帰ったら「どうしたの?なんか変だよ」と言われたと記憶しています。その時の私は「なんでもないよ」と言ったように思います。
会社でのミスを気にしているんだろうと思ったのでしょう。それ以上は聞かれませんでした。
しかし私の頭の中は全く別のことを考えていました。その時、私の手と足は痺れ始めていたんです。
『まさか?脳梗塞?』
そんな考えが頭をよぎります。
汗が出た時もそうでしたが、もしかしたら死ぬのでは?と思えるほどの異変が身体から出始めました。
その頃には会社の事も上司も部下の事も頭から消え去るぐらいの不安感でいっぱいになっていました。
それぐらい身体に異変がおきているのに、私は家族になにも話せませんでした。
話すことが異変を認めるように思えたと言えばよいのでしょうか?それとも不安過ぎて喋れないのが本当なのか私にもわかりません。
ただ『もしかしたら死ぬかも』
それだけが、頭を巡っていました。
死を想像した恐怖心と言うもの
具合が悪ければすぐに病院に行けばいいのに。
みんなそう思うでしょうね。しかし私にはそんな判断はできませんでした。できないぐらいの状態だったのでしょうね。
眠れない夜を過ごし、朝になりました。
『明日になれば大丈夫だろ。俺は精神的に強いから。』と思うようにしながらも『でもこの痺れは脳の病気じゃないよね』ど自問自答していたら朝になっていました。
そうして風邪ぐらいでは休まない仕事人間だった私は休む事にしました。今まではインフルエンザでも出社して追い返された私は自分から休みの連絡をいれました。
朝になれば大丈夫と思うようにしていましたが、手足の痺れは昨晩以上になっていたからです。
そうして病院に行くことにしました。
続く